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高岩 遼−アルバム『10』リリース記念・岩手凱旋ツアーレポート

    
SANABAGUN.、THE THROTTLEという二つのバンドのフロントマンであり、2018年10月17日にソロ・デビュー・アルバム『10』をリリースしたヴォーカリスト高岩 遼。2019年1月に敢行した岩手凱旋ツアーの模様をレポート。


現在28歳のヴォーカリスト高岩 遼が、Tokyo Recordingsに所属する新進気鋭の音楽プロデューサーYaffleと共に468日間という制作期間を要して作り上げたデビュー作『10』は、28歳以下の平成生まれのミュージシャンが20名以上参加したフル・ビッグバンド編成で録音された。フランク・シナトラやトニー・ベネットといったかつてのエンターテイナーたちを彷彿とさせる豪華なビッグバンド・サウンドと、2010年代以降のヒット・チャートを賑やかしているビート・ミュージックの手法が混在する同作は、日本人男性ヴォーカリストとして史上初めてJAZZ JAPAN AWARD 2018 アルバム・オブ・ザ・イヤー:ニュースター部門を受賞する等、各所から高い評価を受けている。

 

ソロ・デビュー・アルバム『10』
 

そんな渾身の一枚であるデビュー・アルバムを引っ提げた凱旋ツアーが2019年1月19日、20日に高岩の故郷である岩手県で開催された。このツアーに対して高岩は「自分の目指すスター像にはまだまだ達していないと分かっているのですが、この節目の時期に岩手のみんなに自分の音楽を聴いて欲しいと思い、ツアーの開催を決めました」と語る。

 

宮古市のカントリーズcaféでの様子
 

ツアー初日の場所は、高岩の地元である岩手県・宮古市のカントリーズcafé。ライヴ前、ツアー・メンバーと共に幼い頃から通っているというラーメン店『たらふく』に訪問し、英気を養う高岩。開場時間になると、収容人数を大幅に超える観客が会場に集まっていた。二部構成で行われたライヴは、千葉岳洋(p)、菊池 藍(b)、橋詰大智(ds)によるピアノ・トリオをバックに「Black Eyes」、「Sofa」、「Strangers In The Night」といったアルバム『10』収録曲に加え、高岩の持ち曲「Route 66」、「Fly Me To The Moon」など10数曲が披露された。少年時代から高岩を知るという観客が多く来場していたこともあってか、MCで自然と宮古弁が出るなど終始リラックスした姿で歌唱する高岩の姿がとりわけ印象的であった。

 

20日、地元の芸術祭でスペシャル・ゲストとして「Around The World」を一曲歌唱する高岩
 

翌20日、岩手県が主催する芸術祭にスペシャル・ゲストとして招待された高岩は、盛岡市在住のピアニスト鈴木牧子氏とのデュエットでジャズ・スタンダード「Around The World」を披露し、この日最初のステージを無事に終えた。その後、片道2時間半をかけて宮古市から盛岡市へと移動し、この日の夜の公演が行われるBar Cafe the Sに到着した。同店は、東日本大震災(2011年)で生じた大津波で店舗が半壊してしまうまで宮古市中心部で営業しており、宮古出身の名ジャズ・ピアニスト故・本田竹広氏も通ったという。かつては宮古のジャズ・シーンを支え、現在は盛岡でその歴史を継承しているこの特別な場所で開催されたツアー最終公演も、開場約15分で高岩を一目見ようという多くの音楽ファンで満員となった。

 

高岩 遼、千葉岳洋、橋詰大智、菊池 藍(L→R)
 

セットリストを用意しなかったというこの日のライヴ。「Too Close For Comfort」など宮古でも演奏した楽曲に加えて、アルバム『10』のリード・ソングである「ROMANTIC」を突発的に千葉とデュオで演奏したり、会場の外から登場し「Strangers In The Night」を歌唱すると言った演出があったりと、高岩のエンターテイナーとしての魅力に溢れたパフォーマンスであった。特にマイルス・デイヴィス作曲のジャズ・スタンダード「Four」での、ユーモアに溢れたスキャット・ソロとヒップホップ的アプローチの歌唱を同時に繰り出す高岩とその姿に触発された各メンバーの熱いソロ演奏は圧巻であった。エンターテイメント性が強く意識されながらも高いクオリティでのジャズ演奏を聴くことができるという、まさに新時代のジャズ・セッションの姿であった。

 

高岩 遼、千葉岳洋、橋詰大智、菊池 藍(L→R)
 

宮古、盛岡共に大盛況という最高の結果で幕を閉じたアルバム『10』リリース記念・岩手凱旋ツアー。各公演で語られた「岩手の皆さん、見ててくださいよ。俺は絶対に東京でスターになるんで。そして、その時は岩手までビッグバンドを引き連れて帰ってきます」という高岩の言葉は、10年前の宣言を有言実行した男が故郷に捧げる次の約束であり、この約束が果たされた日、高岩 遼というヴォーカリストは日本を代表する正真正銘のエンターテイナーとなったと言えるだろう。結


 


 

■作品情報 
高岩 遼『10』(読み:テン) 
発売日:2018年10月17日  品番:UCCJ-2160 
CDアルバムのご購入はこちら 
https://store.universal-music.co.jp/product/uccj2160/

配信サイトへはこちらから
https://lnk.to/TakaiwaRyo-Single


 

高岩 遼(たかいわりょう Ryo Takaiwa)

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1990年8月27日生まれ、岩手県宮古市出身。
平成生まれのヒップホップ・チームSANABAGUN.(サナバガン)、ニュー・サムライ・ロックンロールバンドTHE THROTTLE(ザ・スロットル)のフロントマンとして活躍。2つのバンドと並行して、13人のミュージシャン/アーティストがストリートを舞台にパフォーマンスを行う表現者集団SWINGERZ(スウィンガーズ)の座長としても活動。

2013年から2016年12月までの約3年の間にSANABAGUN.、THE THROTTLE、SWINGERZのプロジェクトで行った路上ライヴの回数は4000回を超える。

2018年2月、New York Times紙発行のモード&ライフスタイル誌“THE NEW YORK TIMES STYLE MAGAZINE”のなかで“Tokyo’s Rising Musicians” (今、アツい東京のミュージシャン)として紹介される等、音楽とファッションの両面において国外からの注目を集めている。

日本人離れした太く光沢のある声と、路上ライヴで磨いたライヴ・パフォーマンスが魅力。

2018年10月17日、総勢20名以上の若手ミュージシャンを従えてRed Bull Studio Tokyoでレコーディングされたソロ名義での待望のデビュー・アルバム『10』がユニバーサル ジャズよりリリース。

高岩 遼 アーティスト・ページ  
https://www.universal-music.co.jp/takaiwa-ryo/

公式Twitter
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公式Instagram
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