COLUMN/INTERVIEW

時代を超え愛されるクリスマス・スタンダード

今年もいよいよ12月。この「勝負の3週間」でなんとかこれ以上の感染の広がりを押さえられることを切に祈るばかりです。昨年には想像もつかないような世の中に変わってしまいましたが、クリスマスは今年もやってきます。
日本でもクリスマスはずいぶんと昔から定着してきていますが、ヨーロッパやアメリカでは12月に入ると、ラジオや街中でクリスマス・ソングばかりが流れはじめ、クリスマス・カードを書いたり、ツリーを飾ったり、プレゼントを用意したり、クリスマスの準備に忙しくなりながらも、大人も子どもも1年で最もワクワクする時期です。
幼少期の頃からそんな楽しい時期に誰もが毎年聴いて耳なじみのいいクリスマス・スタンダードは、古くから多くのミュージシャンが取り組んできています。その中でもVerveで録音されたクリスマス・アルバムの名盤4枚をご紹介いたします。

エラ・フィッツジェラルド『スウィンギング・クリスマス』



1960年、“ファースト・レディ・オブ・ソング”ことエラ・フィッツジェラルドが43歳の時に発表した初のクリスマス・アルバム。
「ジングル・ベル」、「サンタが街にやってくる」といった子どもたちも親しみのあるクリスマス・スタンダードン数々を、フランク・デ・ヴォルのスウィンギーなアレンジで軽快に仕上げた楽しい1枚。

ラムゼイ・ルイス 『サウンド・オブ・クリスマス』
The Christmas Song

 



1961年、作曲家/ピアニスト、ラムゼイ・ルイスが26歳の時に発表したクリスマス・アルバムで1964年には続編もリリースされました。「ザ・クリスマス・ソング」や「ウィンター・ワンダーランド」などの定番曲に加え、オリジナルも2曲収録し、ストリングスも加わった豪華な1枚。

ジミー・スミス 『Christmas ‘64』
White Christmas



ファンキー・オルガニスト、当時39歳のジミー・スミスによる1964年発表、唯一のクリスマス・アルバム。
「サンタが街にやってくる」から「ホワイト・クリスマス」や「きよしこの夜」までもがスミスのファンキー・マジックにかかってしまう!クリード・テイラー・プロデュース作品。

ケニー・バレル『Have Yourself A Soulful Christmas』
Have Yourself A Merry Little Christmas



1966年、ギタリスト、ケニー・バレルが35歳で発表した唯一のクリスマス・アルバム。
「リトル・ドラマー・ボーイ」や「ホワイト・クリスマス」など歌うクリスマス・ソングの定番を、静かながら熱いバレルのギター・プレイとリチャード・エヴァンスの指揮/アレンジによるオーケストラが織りなすソウルフルな1枚。

上記4枚すべての作品に収録されている曲が唯一「ザ・クリスマス・ソング」という曲。
1945年にメル・トーメがロバート・ウェルズと共に作曲し、1946年にナット・キング・コールによってリリースされたのが最初で、長年世代を超え愛されているクリスマス・スタンダードになっています。
ナット・キング・コール「ザ・クリスマス・ソング」



今年リリースされた最新の「ザ・クリスマス・ソング」は、来年の第63回グラミー賞にて「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を含む全3部門にノミネートされた若き天才マルチ・ミュージシャン、ジェイコブ・コリアーによるもの。
ジェイコブ・コリアー「ザ・クリスマス・ソング」



これ以外にもジェイコブ・コリアーは、3年前にクリスマス・スタンダード「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」をトリ・ケリーと披露しています。
ジェイコブ・コリアー ft. トリ・ケリー 「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」



「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」は上記のケニー・バレル、エラ・フィッツジェラルドが取り上げている、1944年にアメリカで公開されたジュディ・ガーランド主演のミュージカル映画「若草の頃」のために書かれた曲がオリジナル。
ジュディ・ガーランド 「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」



この曲も今なお世代を超え愛されているクリスマス・スタンダードのひとつで、この曲の最新版は12月25日(金)にディズニープラスにて配信公開される映画『ソウルフル・ワールド』で作詞を担当しており、2021年第63回グラミー賞にて最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバムにノミネートされている大注目のシンガー・ソングライター/ピアニスト/バンド・リーダー/作曲家/音楽プロデューサー/俳優,ジョン・バティステがリリースしたものになります。
Jon Batiste - Have Yourself A Merry Little Christmas (Visualizer) ft. Danielle Brooks


時代を超え、多くのジャズ・ミュージシャンに愛されるクリスマス・スタンダード、大好きな曲を聴き比べてみるのも素敵なひとときになるでしょう。


■クリスマスのおすすめプレイリスト
Christmas Jazz Café

クリスマス時期を温かいコーヒーとジャズでゆったり過ごすことのできる、ほのぼのとしたホリデー・ジャズを中心にセレクト。
https://lnk.to/ChristmasJazzCafe

■作品情報
・ヴァリアス・アーティスト/ Verve Wishes You A Swinging Christmas【直輸入盤】【4LP】

ラムゼイ・ルイス『サウンド・オブ・クリスマス』、ジミー・スミス『クリスマス’64』、ケニー・バレル『ハヴ・ユアセルフ・ア・ソウルフル・リトル・クリスマス』、エラ・フィッツジェラルドのクリスマスの定番『エラ・ウィッシズ・ユー・ア・スウィンギング・クリスマス』というVerveのクリスマスの名盤4枚をすべてオリジナル・アートワークで再現した4LPボックス限定盤 https://store.universal-music.co.jp/product/0886248/

・エラ・フィッツジェラルド / スウィンギング・クリスマス+6。

https://store.universal-music.co.jp/product/uccv9694/