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【コラム・聴き比べ】いわくつきの“オールエアー・セッション”が陽の目を見た!


文:原田和典

ノラ・ジョーンズの開花過程をドキュメントしたかのような、すこぶる生き生きした3枚組『ノラ・ジョーンズ【スーパー・デラックス・エディション】』が、彼女のデビュー・アルバム・リリース20周年を記念して登場した。



ディスク1は、アルバム・アーティストの数だけこの世に存在するデビュー・アルバム群の中でも、最も高名かつ美しい成果のひとつに数えられるはずの一作『ノラ・ジョーンズ(原題:Come Away with Me)』の最新リマスター音源。オリジナル盤のマスタリングを手がけていたテッド・ジェンセンが、いまの時点で導き出した音響的回答がここにあるといっていい。ディスク2は名門ブルーノート・レコーズとの契約するきっかけになったニューヨーク・マンハッタンのソーサラー・サウンド・スタジオでのデモ音源集で、17トラック中11トラックが初公開。ディスク3では、ブルーノートとの契約後、ノラがニューヨーク・ウッドストック近くのオールエアー・スタジオでおこなった“幻のデビュー・アルバム用セッション”をふんだんに聴くことができる。すでに歌手カサンドラ・ウィルソンやサックス奏者ジャヴォン・ジャクソンのブルーノート盤をプロデュースしていたクレイグ・ストリートが采配をふるい、ビル・フリゼールやブライアン・ブレイドら名手たちがサポート・メンバーに加わっているのだから、どう考えても冴えないものになるわけがないのだが、当時のブルーノート社長ブルース・ランドヴァル(2010年引退、15年死去)は満足せず、吹き込みの大半がお蔵入り。「セヴン・イヤーズ」、「フィーリン・ザ・セイム・ウェイ」、「ザ・ロング・デイ・イズ・オーヴァー」が、リミックスやオーヴァー・ダビングを経て、『ノラ・ジョーンズ(原題:Come Away with Me)』に収められた。



いうなれば悲運のオールエアー・レコーディングが、今回、なんと11種もの初公開トラックを伴って、ディスク3を占めるに至ったのは大きな快挙であり驚きである。前述したカサンドラのほかにも、k.d.ラング、ホリー・コール、マデリン・ペルー、ミシェル・ンデゲオチェロ、ジョン・レジェンド等の力作に携わっている鬼才クレイグ・ストリートが、まだ知る人ぞ知る存在だった頃のノラにどんなサウンドを提供していたか? これがランドヴァルのお気に召さなかったのはなぜか? このセッションに彼が満足していたら、果たして重鎮プロデューサーであるアリフ・マーディンの起用はあったか? オールエアーで取り上げられた形跡のない「ドント・ノー・ホワイ」の立場は? 「もしも」が、どんどん山積みとなっていく。

★鬼才プロデューサー、クレイグ・ストリートの横顔

レコード・プロデューサーのほかロック・ギタリスト、写真家、ラジオ番組制作者などの顔を持つ男。新旧の音楽を愛し、ジャンルにとらわれない(“僕の中ではセロニアス・モンク、サン・ハウス、レディオヘッド、メアリー・J・ブライジの音楽に対する違いはない”との発言も残す)。それがクレイグ・ストリートだ。ロック・バンド経験も含め、ランドヴァルより、現ブルーノート社長であるドン・ウォズとの共通点のほうが多いかもしれない。

ドンはアメリカ中西部のミシガン州デトロイト生まれだが、クレイグはサンフランシスコ湾に面した都市、カリフォルニア州オークランドで産声をあげた。レコード・プロデュースに本腰を入れるようになったのは、ザ・バンドやニール・ヤング等の作品関与でも知られるプロデューサー/エンジニアのエリオット・メイザー(2021年死去)の勧めによる。敬愛する先輩プロデューサーには、トム・ウィルソン、グリン・ジョンズ、アラン・ダグラスといった“冒険派”の名が並ぶ。ウィルソンはボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクル、フランク・ザッパ等を手がけた人物(50年代には自ら設立したジャズ・レーベル“トランジション”から、セシル・テイラーやサン・ラーの初アルバムを出した)。エンジニアやミキサーとしての顔も持つグリンはローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリン、末期のザ・ビートルズ等の作品にも携わった。ダグラスは非常に毀誉褒貶の多い人物かと思われるが、クレイグが語るところによると「あんなにスウィートな人はいない」(99年、ロビン・テルソンのインタビューに答えて)。父親のコレクションにあったデューク・エリントン、チャールズ・ミンガス、マックス・ローチの共演盤『マネー・ジャングル』、エリック・ドルフィー、ビリー・ストレイホーンらのアルバム・プロデューサーとして、早い時期からクレイグはダグラスの名を認識しており、98年には共同プロデュース作品も出している(ジェリ・アレンらが参加した『スリー・ピアノズ・フォー・ジミ』)。



プロデューサーとしての初めての大きな仕事は、90年代前半にブルーノートと契約したばかりの歌手、カサンドラ・ウィルソンのセッション。クレイグとカサンドラは同じアパートメントに住む顔見知りだった。大手への移籍第1弾はどんな内容になるのか、どんな方向に行きたいのか-------カサンドラの話に耳を傾けるうち、「僕がプロデューサーになるよ」との言葉がクレイグの口をついた。カサンドラはさっそくランドヴァルを説得、結果としてクレイグにデモ音源のプロデュースが任せられる。デモを聴いたブルーノート社の反応は良好で、クレイグはレコーディングの場でも辣腕をふるうことになった。



神話的ブルースマンのロバート・ジョンソン、サザン・ソウルの大御所アン・ピーブルズ、さらにジョニ・ミッチェル楽曲のカヴァー等も含むアルバム『ブルー・ライト』(93年)は「ビルボード」のジャズ・アルバム・チャートで首位となり、次作『ニュー・ムーン・ドーター』(95年)では、加えてグラミー賞の最優秀ジャズ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を獲得。収録レパートリーも作曲年代やジャンルを軽々と超えてさらに多彩なものとなった。限りない美しさをたたえた自作曲のほか、ビリー・ホリデイが広めたプロテスト・ソング「奇妙な果実」、少女の頃のカサンドラが愛聴していたという“アイドル”ザ・モンキーズの「恋の終列車」、ニール・ヤング作「ハーヴェスト・ムーン」、ホーギー・カーマイケル作のスタンダード・ナンバー「スカイラーク」、カントリー&ウェスタンの代名詞ハンク・ウィリアムスが遺した傑作「泣きたいほどの淋しさだ」などが、心に深く沁み通るカサンドラの歌声+弦楽器主体で表現される揺らぎに富むサウンドの融合によって次々と綴られていく。アルバムは、ある時点(おそらく20世紀中)で65万枚もの売り上げに達したという。



99年にテキサスからニューヨークにやってきたノラ・ジョーンズも、『ニュー・ムーン・ドーター』に心底魅了されていたひとりだ。

★ノラがクレイグを希望し、ランドヴァルがふたりを結びつけた
2001年ブルーノートと契約したノラは、初フル・アルバム用のレコーディングにとりかかる。念頭に置いていたプロデューサーは、『ニュー・ムーン・ドーター』を手がけたクレイグ・ストリートだ。ノラはクレイグに会いたい旨をランドヴァルへ伝え、セッションはオールエアー・スタジオ(98年設立)で行なわれることとなった。ベースのリー・アレキサンダーはソーサラー・スタジオでのデモにも参加していたが、ギターのビル・フリゼール、バンジョーやマンドリンも弾くケヴィン・ブライト(クレイグのフェイヴァリット・ミュージシャンのひとりでもある)、ドラムのブライアン・ブレイドとケニー・ウォルセン、アコーディオン、オルガン、ハーモニカ他を手がけるロブ・バーガーといった面々は、ノラの希望リストの中から、クレイグが招き入れたようだ。
後日、巨匠アリフ・マーディンのプロデュースしたセッションで録り直され、結果的に『ノラ・ジョーンズ』に収められることになるナンバーが、すでにオールエアーで過ごした五日間のうちに結構な割合でプレイされていたことを、我々は『【スーパー・デラックス・エディション】』のディスク3で知ることができる。ディスク1,2と重複する(聴き比べることができる)楽曲は次の通り。

<オールエアー・セッションで録音されたが見送られ、アリフ・マーディン監修による別ヴァージョンが『ノラ・ジョーンズ』に収録されたナンバー>

「アイヴ・ガット・トゥ・シー・ユー・アゲイン」


ほぼ同じ演奏時間(4分10秒台)なのに、オールエアーでのパフォーマンスは実に重い。厚い雲のような弦楽器の重なりの間から、抑制の利いたノラの声が浮かび上がる。ノラと伴奏者の間に境目がない感じだ。沈み込むようなピアノの音色はエフェクターを通しているのだろうか。『ノラ・ジョーンズ』ヴァージョンは、あくまでも彼女のヴォーカルを前面に出し、そのまわりをアコースティック・ピアノやギターの軽やかな響きでコーティングする。スポットライトを浴びるのはあくまでもノラ、演奏家は数歩下がったところでそれを支えているような、すごくわかりやすい音作りだ。

「ナイチンゲール」


オールエアーでのテイクが陽の目を見たのは嬉しい。複数の弦楽器、複数の鍵盤楽器が紡ぎ出す滑らかなサウンドに乗るノラは本当に気持ちよさそう。ピアノとギターが同時にメロディをとるかのような間奏部分も個人的には実に面白いと感じた(ポップではないかもしれないが)。『ノラ・ジョーンズ』テイクは前半を生ギターだけの伴奏で綴り、やがてピアノやエレクトリック・ギター(アダム・リーヴィ―)が合流、心地よいサウンドを維持しつつフェード・アウトの時を迎える。

「ペインター・ソング」


“こんな地味な曲だったのか”というのが、オールエアー・テイクを聴いたときの第一印象だ。メインで用いられている弦楽器はすべてナイロン弦なのか、やけに丸みのある音を出す。電気増幅していない生音を、距離をとったマイキングで捉えている感じだ。『ノラ・ジョーンズ』テイクに登場するギターは明らかにスチール弦で、ピックアップの音を生音と混ぜているようにも聴こえる。オールエアーでは実に控えめだったアコーディオン(奏者は、どちらもロブ・バーガー)が、第二の主役というべき活躍ぶりを発揮しているのも聴き逃せない。

「ワン・フライト・ダウン」


ノラはウーリッツァー社のエレクトリック・ピアノ(レイ・チャールズが愛用した)を弾き語り、ケヴィン・ブレイトはエレクトリック・ギターをファンキーにカッティングする。それがオールエアー・テイクだが、『ノラ・ジョーンズ』テイクではアコースティック・ピアノがフィーチャーされ、ギターのカッティングは影も形もない。コッテリした成分がずいぶん取り除かれて、耳あたりの良いバラードになっている。

<ソーサラー・デモでも録音されたが、あらためてオールエアー・セッションで取り上げられたナンバー>

「ピース」


ジャズ・ピアニスト、ホレス・シルヴァーの楽曲。自作自演は『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』、『ザット・ヒーリン・フィーリン』で聴ける(いずれもブルーノート盤、後者は歌詞入り)。ソーサラー・テイクはピアノの弾き語りによる、シンプルそのもののサウンド。まず原曲に敬意を表するかのように1コーラス、メロディだけで演奏するところもいい。オールエアー・テイクは弦やアコーディオンが入り乱れている上に、それぞれがはじきだすフレージングが細かすぎるように感じられた。

「ホワット・アム・アイ・トゥ・ユー」


ソーサラー・テイクはピアノやメリハリのあるドラムの響きを生かしたバンド・サウンド(ロック寄りのカントリーといえばいいか)、ノラも声を張って歌う。オールエアー・テイクは一層カントリー寄りで、とろけるような弦の響きとノラの歌声が一体化する。同じ楽曲がアレンジでこうも変わるのか、という好例。

<ソーサラー、オールエアー双方で見送られ、マーディン監修による別ヴァージョンが『ノラ・ジョーンズ』に収録されたナンバー>

「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」


ソーサラー・テイクは、タメの利いた歌声と流暢なギター(アダム・ロジャース)が耳を奪う。オールエアー・テイクからはテンポ遅すぎ、弦楽器多すぎという感じを受けた。ビル・フリゼールの間奏~サビ部分でのバッキングは聴きどころだが。『ノラ・ジョーンズ』テイクは3拍子が強調され、歌フレーズの隙間を、ピアノやギターが巧みに埋める。エレクトリック・ギターの間奏(アダム・リーヴィ)もフリゼールほどブッ飛んではいない。熟練アリフ・マーディンの、楽曲キャッチー化能力に改めて畏敬の念を抱く。

「ターン・ミー・オン」


「タバコ・ロード」の作者でもあるジョン・D・ラウダ―ミルクが書き、61年にマーク・ディニングが歌った。ノラが取り上げるきっかけとなったのはニーナ・シモンのアルバム『シルク&ソウル』(67年)収録ヴァージョンだろうか。ソーサラー・テイクは一筆書きのような仕上がり。オールエアー・テイクは4分台に拡大され、ウーリッツァーの響きも粘っこい。『ノラ・ジョーンズ』テイクからはソーサラーの簡潔さとオールエアーのバンド・サウンド(ただしウーリッツァーは未使用)を足して割ったような印象を受けた。



オールエアー・セッションで強く耳を捉えるのは、これでもかといわんばかりの弦楽器の幻想的な重なりだ。フリゼールとブライトが、長年のキャリアで得たさまざまなノウハウを駆使して、新人ヴォーカリストであるノラ・ジョーンズを触発している図が浮かんでくる。ドラムはビートを刻むというよりも杭を打つようであり、サウンドは総じて明るくない。この明るくなさ、もやっとしているところ、エーテル感、内省的なところも含めて筆者は同セッションの公開を喜ぶものだが、「どこかダークでグレー、心から離れない複雑なサウンド」(当3枚組に寄せられたノラのセルフライナーノーツより)が、これから鳴り物入りで売り出そうという新人女性ヴォーカリストの初フル・アルバムにふさわしい音像だとは、つまり、ブルーノート側には到底思えなかった。
社長ブルース・ランドヴァルは録音場所をソーサラー・サウンド・スタジオに戻すよう意見し、加えて名匠アリフ・マーディンにプロデュースを依頼した。アレサ・フランクリン、ロバータ・フラック、チャカ・カーン等の名盤に携わったマーディンは、若き日にモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)のジョン・ルイスから将来を嘱望されたジャズ系のコンポーザー/アレンジャーでもあったが、ブルーノートのプロダクツに関わるのは長いキャリアの中で初めてだった。アリフは、ソーサラー・デモ、オールエアー・セッションから(オーヴァー・ダビングやリミックスのうえ)数曲を生かし、9曲を新録した。カヴァー曲のなかにハンク・ウィリアムスやホーギー・カーマイケルの作品があるのは、カサンドラ・ウィルソン『ニュー・ムーン・ドーター』とのつながりがこの時点でも消えていなかったことを物語る。2002年1月28日にはシングル「ドント・ノー・ホワイ」が先行発売、フル・アルバム『ノラ・ジョーンズ(Come Away with Me)』は2月26日に全米発売された。あとは歴史が語る通りだ。


■リリース情報
ノラ・ジョーンズ AL『ノラ・ジョーンズ』
2022年5月20日発売
【スーパー・デラックス・エディション】:UCCQ-1555/7 3SHM-CD ¥5,500(tax in)
【通常盤(SACD)】:UCGQ-9029 SACD ¥3,960(tax in)
【通常盤(SHM-CD)】:UCCQ-1153 SHM-CD ¥2,860(tax in)
https://NorahJones.lnk.to/SuperDeluxeEditionPR

【スーパー・デラックス・エディション】収録曲目:
【CD1】『ノラ・ジョーンズ』20周年記念リマスター
01. ドント・ノー・ホワイ
02. セヴン・イヤーズ
03. コールド・コールド・ハート
04. フィーリン・ザ・セイム・ウェイ
05. カム・アウェイ・ウィズ・ミー
06. シュート・ザ・ムーン
07. ターン・ミー・オン
08. ローンスター
09. アイヴ・ガット・トゥ・シー・ユー・アゲイン
10. ペインター・ソング
11. ワン・フライト・ダウン
12. ナイチンゲール
13. ザ・ロング・デイ・イズ・オーヴァー
14. ザ・ニアネス・オブ・ユー

【CD2】デモ&ファースト・セッションズ
01. スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト ※
02. ウォーキン・マイ・ベイビー・バック・ホーム ※
03. ワールド・オブ・トラブル ※
04. ジ・オンリー・タイム ※
05. アイ・ディドント・ノー・アバウト・ユー ※
06. サムシング・イズ・コーリング・ユー (タブラ・バージョン) ※
07. ジャスト・ライク・ア・ドリーム・トゥデイ ※
08. ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー ※
09. ホワット・アム・アイ・トゥ・ユー ※
10. ハレルヤ・アイ・ラヴ・ヒム・ソー ※
11. デイドリーム ※
12. ドント・ノー・ホワイ
13. カム・アウェイ・ウィズ・ミー
14. サムシング・イズ・コーリング・ユー
15. ターン・ミー・オン
16. ローンスター
17. ピース

【CD3】オールエアー・セッションズ
01. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト
02. アイヴ・ガット・トゥ・シー・ユー・アゲイン (オルタネイト・バージョン)  ※
03. ホワット・ウッド・アイ・ドゥ ※
04. カム・アウェイ・ウィズ・ミー (オルタネイト・バージョン)  ※
05. ピクチャー・イン・ア・フレイム (オルタネイト・ミックス)
06. ナイチンゲール (オルタネイト・バージョン)  ※
07. ピース (オルタネイト・バージョン)  ※
08. ホワット・アム・アイ・トゥ・ユー (オルタネイト・バージョン)  ※
09. ペインター・ソング (オルタネイト・バージョン)  ※
10. ターン・ミー・オン (オルタネイト・バージョン)  ※
11. ア・リトル・アット・ア・タイム ※
12. ワン・フライト・ダウン (オルタネイト・バージョン)  ※
13. フラジャイル ※

※未発表音源


【ノラ・ジョーンズ各種リンク】
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