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今なおベストセラーの『ケルン・コンサート』の礎となったキース・ジャレットの初のピアノ・ソロ作品『フェイシング・ユー』でのECMデビューから50年、フランスでの最後のソロ・ライヴとなる『ボルドー・コンサート』がリリース



史上最も売れているジャズ・ピアノ・アルバム、伝説の『ケルン・コンサート』の礎となったキース・ジャレットのECMデビュー盤にして、初のピアノ・ソロ・アルバム『フェイシング・ユー』のリリースから50年を迎えた今年、2016年7月6日にボルドー国立歌劇場オーディトリアムで行われた、キース・ジャレットがフランスで行った最後のソロ・パフォーマンスで、彼の創作の絶頂期を記録した『ボルドー・コンサート』が9月30日に世界同時リリースとなることが決定し、その中から「パートIII」の先行配信がスタートした。

ジャレットの2016年のピアノ・ソロ・コンサートは、それぞれが際立った個性を持っており、ボルドーでは―音楽は多くの変化するムードを経て進行するが―叙情的な衝動が前面に押し出されていた。この即興的な13部構成の組曲の過程では、多くの静かな発見がある。音楽全体には感動的な新鮮さがあり、会場にいる1,400人の聴衆と親密なコミュニケーションをとっているような感覚になる。今回は、スタンダード曲で締めくくるのではなく、自発的に作曲され、しばしば強烈なメロディを持つ音楽の弧が、それだけで満足のいく完成度を誇っている。この後のコンサートでは、ジャレットのインプロヴァイザーとしての功績は、瞬間瞬間に現れる音楽にチャンネルを合わせるだけでなく、そのエピソードや雰囲気のバランスを取りながら大きな構造を暗示することとなった。

2016年7月の公演をレビューしたフランスのプレスは、『ケルン・コンサート』や『ソロ・コンサート』のヒントがこの演奏の流れにあると語り、『ボルドー・コンサート』に収録されている曲は、とても美しい。フランシス・マルマンがル・モンド紙で「世界の騒音と倦怠感から解放された時間の意識に目覚め、沈黙の端で聴く共同体を呼び起こす」と描写する優しい歌が空気から引き出されている。

ボルドーのリスナーのコミュニティは、以前からジャレットの音楽を知っていた。ヌーヴェル・アキテーヌ地方の首都は、ジャレットが最初に自分の音楽を発表したヨーロッパの都市のひとつで、初登場は1970年にガス・ネメスとアルド・ロマーノとのトリオでだったという。1990年代初頭には、ゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットとの「スタンダード」トリオで再び登場した。しかし、2016年7月6日に行われた本コンサートは、この街で唯一となるソロ演奏公演となり、(ジャズ&ワイン・ボルドー・フェスティヴァルとそのディレクター、ジャン=ジャック・ケサダを通じて実現したもの)フランスで行った最後のソロ・パフォーマンスとなる。

(キース・ジャレット)
キース・ジャレットのECMディスコグラフィーは、ソロ・インプロヴィゼーション、デュエット、トリオ、カルテット、オリジナル・コンポジション、マルチ・インストゥルメンタルでのヴェンチャー、クラシック・レパートリーの傑作、グレート・アメリカン・ソングブックの幅広い探求などを網羅している。このようにして、数十年の間に膨大で広く評価された作品群が生まれ、その多様性は録音音楽の世界では全くユニークなものとなっている。
ジャレットのECMとの関わりは、1971年11月、プロデューサーのマンフレート・アイヒャーとの間で、その後大きな影響力を持つことになるソロ・ピアノ・アルバム『フェイシング・ユー』(1972年発表)で初めてコラボレーション録音したことに始まる。即興演奏家としてのキース・ジャレットの重要性はもはや強調する必要はないが、ニューヨーク・タイムズ紙のジョン・ロックウェルが言うように、彼は「第一級のクラシック・ピアニスト」でもある。1980年代後半から、ジャレットは高い評価を得ている一連のクラシック録音をリリースすることでレパートリーを広げ、また多面的な作曲家として自作の作品も発表してきた。ソロ・ピアノ・コンサートの概念を大きく変えた代表作『ケルン・コンサート』は、400万枚以上のセールスを上げる史上最も売れたピアノ・アルバムとされている。


■■作品情報
キース・ジャレット『ボルドー・コンサート』
Keith Jarrett / Bordeaux Concert

2022年9月30日(金)リリース
UCCE-1194 SHM-CD
¥2,860(TAX IN)
https://Keith-Jarrett.lnk.to/BordeauxConcertPR

(収録曲)
パートⅠ
パートⅡ
パートⅢ
パートⅣ
パートⅤ
パートⅥ
パートⅦ
パートⅧ
パートⅨ
パートⅩ
パートⅪ
パートⅫ
パートXⅢ


■キース・ジャレット各種リンク
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