2019年に創立50周年企画を迎えたECMレーベル。その所属のアーティストにECMについて語ってもらう「ECM artists talking about ECM」。第2回目はECM第2弾作品『アブサン』をリリースしたばかりのギタリスト、ドミニク・ミラー。



■My Favorite ECM Album
パット・メセニー・グループ『オフランプ (原題:Offramp)』
22歳の時に初めて聴き、自分のソウルに突き刺さった作品。



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■ECMと契約したきっかけ
もう奇跡のようなものだった。もともと8月くらいには僕は毎年休暇を取るのだけど、マネージャーにも本当に緊急なこと以外は電話しないでくれと頼んでいたのだけど、ある時マネージャーからサントロペにいるときに電話がかかってきて、マンフレート・アイヒャーが会いたがっているというんだ。向こうから電話がかかってきたと。自分のことを知っているとも思っていなかった人で向こうから会いたい、あのギタリストは今何をやっているのか知りたいというので、すぐミュンヘンに会いに行った。会った瞬間に打ち解けてソウルメイトのようになった。会って音楽について話し、音楽を一緒にたくさん聴き、そこからのつきあいになったんだ。2015年の夏のことだった。


■あなたにとってのマンフレート・アイヒャーとは?
彼は一番偉い司祭様のようだよ。ジャズのアヴァンギャルド音楽においての聖職者のような一番影響を与えてもともと音楽をドキュメントする録音するというコンセプト自体を作った人だから彼のいるビフォア・アフターが全然違う世界であり、他の人にはできないことを成し遂げた人だと思う。彼のフィロソフィー自体が素晴らしい。


■未来のECMは?
今のまま続けてほしいと思う。マンフレートが実際辞めたらどうなるかって分からないけどね。でもapple社のスティーブ・ジョブス然りで、彼がいなくなっても、彼の持つ哲学は残っていくと思う。でもそれも難しいことだと思うけど、やっぱりそこで重要なのは適切な人材なんだろうね。決して同じにはならないだろうけど、ECMのすばらしさ、ECMの持つ美意識みたいなものは残っていくと思う。マンフレートはジャズ界のスティーブ・ジョブスだね。



ドミニク・ミラー『アブサン』発売中

 



 

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