新作『ビギン・アゲイン』の発売を記念して、ノラ・ジョーンズの音楽を愛する10名の著名人の方に、お気に入りのナンバーを3曲ずつセレクトしていただきました。寄せられたコメントとともに順次ご紹介します。
(おことわり:選曲に際して「Don’t Know Why」は対象外とさせていただきました。)


「私の好きなノラ・ジョーンズ」 スペシャル・プレイリスト公開中!(https://lnk.to/ILoveNorah)



川上未映子(作家)

http://www.mieko.jp/


【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■MY HEART IS FULL(AL「BEGIN AGAIN」)

【コメント】
デビューから今作までのノラの創作の時間の流れは、その声の変化やテーマや歌詞の一つ一つの言葉選びにいたるまで、ひとりの人間が、女性が、年齢を重ね心身が変化してゆくことの履歴そのものだ。今作の一曲目「MY HEART IS FULL」のリズム、歌詞、歌唱……そこで鳴っているすべてが最高の強さとしなやかさで編まれた堂々たる宣言はどうだろう。挑発と肯定と慈悲と、遠くをまっすぐに見据える目。今作を聴けば、わたしたちは自身のうちのまだ名づけられていないパワーの眩しさを、力強さを、しっかりと感じとることができるだろう。

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常田真太郎(スキマスイッチ)

http://www.office-augusta.com/sukimaswitch/


【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■You've Ruined Me(AL「The Fall」)   
■Thinking About You(AL「Not Too Late」)   
■Flipside(AL「Day Breaks」)

【コメント】
ピアノの時はいわゆる「弾かない」ピアノのイメージで非常にシンプルでセンスの塊のようなフレーズを弾く、というか奏でてくれるノラ・ジョーンズですが、
これがWurlitzerになると全くファンキーなエレピニストになる印象があります。
なので今回はそんなファンキーな側面が聴ける曲を選んでみました。
アルバムごとに違う顔を見せてくれるノラ・ジョーンズの新譜、今作も楽しみにしてます!

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佐々木萌(エドガー・サリヴァン)

http://edoga-sullivan.com/

【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■Happy Pills(AL「Little Broken Hearts」)   
■Out on the Road(AL「Little Broken Hearts」)
■Flipside(AL「Day Breaks」)

【コメント】
あー悲しいとか、あーさみしいとか
貴方がいないとやっていけないとか。
世の中に失恋歌は溢れる程にあるけれど、
わたしもノラ・ジョーンズさんもそんなに簡単じゃなくって
そんなに弱くないし、それでいて強くない。
ノラ・ジョーンズさんの曲を聴くと思う。
女の強さと弱さ、優しさと意地悪さに共鳴する。

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佐藤征史(くるり)

http://www.quruli.net/


【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■Sinkin’ Soon(AL「Not Too Late」)   
■I Gotta Get Drunk(AL「The Little Willies」)
■Painter Song(AL「Come Away With Me」)

【コメント】
ノラの歌はまさにFeels Like Homeです。
日曜日の朝も金曜日のお酒を飲んでいる夜も
自分の過ごす時間にそっと寄り添ってくれる歌。
初めて聴いた時からなんだか知っていた気がする歌声。
そして彼女がとどまるのではなくいつも新しい自分を見つけようとするから
年月を経て自分が変わってもその時に同じように響く歌を歌ってくれます。
新作も友達と久しぶりに会うような気分で待っています。

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まつゆう*(クリエイティブ・プランナー / ブロガー)
​​​​​​​

https://note.mu/matsuyou


【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■Shinkn' Soon(AL「Not Too Late」)
■Chasing Pirates(AL「The Fall」)   
■What Am I To You? ( AL「Feels Like Home」)

【コメント】
ノラ・ジョーンズのことを好きになったきっかけは「マイ・ブルベリー・ナイツ」を見て。曲を聞いてみると、彼女の良さはアルバムだと気づいた。
​​​​​​​それはまるで優しく流れるそよ風のようで、瞳を閉じて聞いていると雲でできた"ふわふわのベッド"の中に深く深く溶け込んでいくようにハートがリラックスして浄化される気がする。

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原田知世(女優・歌手)

http://haradatomoyo.com/


【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■Seven Years(AL「Come Away with Me」)
■Lonestar(AL「Come Away with Me」)
■Chasing Pirates(AL「The Fall」)

【コメント】
ラジオから流れてきた『ドント・ノー・ホワイ』を耳にして以来ずっと、ノラ・ジョーンズの奏でる音楽は私にとって大切な存在です。
彼女の温かい歌声は、いつも私の心に寄り添って、気持ちを解きほぐしてくれます。

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Rei(シンガー・ソングライター/ギタリスト)

http://guitarei.com/?lang=ja


【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■What Am I To You?( AL「Feels Like Home」)
■Painter Song(AL「Come Away with Me」)   
■Happy Pills(AL「Little Broken Hearts」)

【コメント】
心に膿が溜まったら、ノラを聴く。それはパーティーの翌朝、床で力なく転がる風船に、ぷすっと針で穴を開けるような感覚。ゆっくり時間をかけて、空気が身体から抜けていくみたいに。私は慰められ、励まされる。今夜も、ノラの歌とピアノに。

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白石隼也(俳優)

https://www.horipro.co.jp/shiraishishunya/


【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■Sinkin' soon(AL「Not Too Late」)
■Sunrise(AL「Feels Like Home」)
■Happy pills(AL「Little Broken Hearts」)

【コメント】
仕事現場や遊びへ向かう車中で音楽を聴くのですが、よくノラ・ジョーンズの声とメロディに癒されています。
ジャンルに捕らわれず、ジャズだけでなくアメリカンルーツやポップスなど多彩な表現も彼女の魅力でしょうか。
そんな3曲を選曲しました。

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土岐麻子(歌手)

https://www.tokiasako.com/


【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■Seven Years(AL「Come Away with Me」)
■Rosie's Lullaby(AL「Not Too Late」)
■Carnival Town(AL「Feels Like Home」)

【コメント】
ノラ・ジョーンズが歌を物語るときの静かな迫力が好きだ。とくに三人称で歌われるとぐっとくる。
この三曲はどれも孤独や死を思い出させるのに、ひんやりした気持ちにはならない。むしろ彼女の温かさを感じる。
どのような死生観を持っているのかなあなどと、つい思ってしまう。

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山村 隆太(flumpool)

http://www.flumpool.jp/


【私の好きなノラ・ジョーンズ】
■Sunrise(AL「Feels Like Home」 )
■Those Sweet Words(AL「Feels Like Home」)
■Chasing Pirates(AL「The Fall」)

【コメント】
「Sunrise」
2枚目のアルバム「Feels Like Home」収録。
太陽。時にはその太陽に向かって思いっきり叫びたくなるような希望とエネルギーに満ち溢れている時もありますし、時には太陽さえも霞がかって見えたり、部屋に射す一筋の陽の光にも目を覆いたくなる絶望の時もあります。自分の感情が太陽と向き合うことはしばしばあります。僕にとって、この曲に登場する太陽の光は、感情がクリアであればクリアであるほど身体に入ってくるような光で、この光の感覚をいつも憶えておきたいなと思える純粋な太陽の光です。
自分自身もつい最近、自身の病で活動休止という決断をしましたが、今は再始動出来ている。どんな状況であれ「日出ずる」ことは出来る。僕自身、この楽曲に後押ししてもらいました。

「Those Sweet Words」
こちらも「Feels Like Home」収録です。
ミドルテンポな落ち着いた楽曲で、僕にとっては、身体をほぐしてくれるような楽曲です。
すごくロマンチックな歌詞で、こんな万物をも越えていき、万世不朽の歌詞が書けるようになりたいと思います。
遠くにいるあの人のことを想いながら、落ち着いた気持ちで聴きたい大好きな1曲です。

「Chasing Pirates」
4枚目のアルバム「THE FALL」に収録されているこの楽曲は、「Sunrise」と同じくアルバムのスタートを飾ります。僕が初めてこの楽曲を耳にした時は、とあるストリーミング番組で、番組の最後でこの楽曲をとあるDJが流した時でした。余りにも琴線を刺激するこの楽曲のメロディ、歌の後ろで流れるオケの音(あのずっと流れるシーケンスの音なんて夢にまでBGMで流れてきますw)、絶妙な気持ちの良いテンポ、、、全てにおいて素晴らしい楽曲だと思いました。この時、その番組の見事なるエンディングの最後の締めとなりましたが、次、聴いたアルバムのスターターとなる1曲としても格別なものがありました。様々な場面でこの楽曲が自分にとってのエッセンスとなり、生活にとっての絶妙なスパイスとなっている、、、そんな1曲です。