作曲家、プロデューサーであり、マルチ奏者のジュリアス・ロドリゲスがメジャー・デビュー2枚目のアルバム『エヴァーグリーン』を6月26日にリリースすることとなった。先行シングルとして「ミッション・ステイトメント」の配信、ミュージック・ビデオの公開がスタートしている。

 

 

今作はソランジュ、ホールジー、ビリー・アイリッシュら錚々たる面々のアルバムをプロデュースした経歴を持つ、ティム・アンダーソンと共に制作された。ゲストにはキーヨン・ハロルド、ネイト・マーセロー、ジョージア・アン・マルドロウと、ジャズ界注目のミュージシャンが参加。また、独特なサウンドでジャンルレスに人気を集めるDijonの人気曲「Many Times」のカバー曲も収録されている。

 

 

既に配信リリースされている「ミッション・ステイトメント」は『エヴァーグリーン』の幕開けを飾るダイナミックな曲となっている。ハンド・クラップが終始支えるこの曲は、滑らかなベース・ラインの上を生き生きとしたピアノ、そしてシンバルが鳴り響き、サックスのソロがのびやかに描かれている。

 

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『エヴァーグリーン』、及び先行シングルの「ミッション・ステイトメント」に関してジュリアスは

「私にとってこのアルバムは『エヴァーグリーン(時を経ても色あせない)』という意味を体現しています。各曲が示す様々な世界観の中で、自分自身の表現に正直であることを目指しました。ジャンルやレーベルに先入観を持たれるのではなく、音楽そのものを大切にすることをこれからも貫いていきたいと思っています。このアルバムのジャンルは私自身です。私はただ皆さんが知っているようなジャズ・ミュージシャンになりたいわけではないのです。私の使命は皆さんが知っていることや期待していることから抜け出して、ただ好きなことをやるだけなんです。」

と語っている。

 

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ジュリアス・ロドリゲスは、ジャンルやスタイルの垣根を越えたアーティストである。ヴァーヴ・レコーズからのメジャー・デビュー作『レット・サウンド・テル・オール』は、NPRに「ジャズの枠組みにそのエッセンスを収めきれないほどダイナミックなプロジェクト」と称賛された。ニューヨークで幼少期を過ごし、11歳で初めてジャム・セッションに参加して以来、その歌声に磨きをかけてきた。ピアノ、ドラム、シンセサイザー、ベース等、様々な楽器で何百回ものギグをこなすうちに、彼は人望の厚いコラボレーターとしての地位を確立した。

 

 

また、昨年2023年に東京編がアニメ映画化し、興行収入13億を突破、そして今年3月8日に授賞式が行われた第47回日本アカデミー賞においても「優秀アニメーション作品賞」と「優秀音楽賞」を受賞するなど、現在までにシリーズ累計1,200万部を超える大人気ジャズ漫画“BLUE GIANT”シリーズ。そのBLUE GIANTの最新章『BLUE GIANT MOMENTUM』より、作中で沢辺雪祈が作曲した楽曲「MOMENTUM」の演奏をジュリアス・ロドリゲスが担当し、注目を集めた。

 

 

2022年に故郷のニューヨークからロサンゼルスに移住した若干25歳のジュリアス・ロドリゲス。

今後さらなる活躍に目が離せない。


 

【リリース情報】

ジュリアス・ロドリゲス AL『エヴァーグリーン』

2024年6月26日発売 

https://Julius-Rodriguez.lnk.to/Evergreen

 

 

01.  ミッション・ステイトメント Mission Statement

02.  ファンミズ・グルーヴ Funmi’s Groove

03.  アラウンド・ザ・ワールド Around The World

04.  ロード・レイジ Road Rage

05.  ライズ・アンド・シャイン Rise and Shine

06.  メニー・タイムズ Many Times

07.  ラン・トゥ・イット Run To It (The CP Song)

08.  永遠の愛 Love Everlasting (feat. Keyon Harrold)

09.  スターズ・トーク Stars Talk (feat. Nate Mercereau)

10.  チャンピオンズ・コール Champion’s Call (feat. Georgia Anne Muldrow)

 

〈パーソネル〉

ジュリアス・ロドリゲス(p, syn, og, rhodes, eg, eb, ag, cl, ds, per, ds programming)、キーヨン・ハロルド(tp)、ジョージア・アン・マルドロウ(vo)、ネイト・マーセロー(g, syn, sampler)、フィリップ・ノリス(b, ab, ds)、 ブライアン・リッチバーグ・ジュニア(ds, tmb)、 ティム・アンダーソン(programming, ds programming) 他

 


 

【ジュリアス・ロドリゲス プロフィール】

ニューヨーク州ホワイト・プレインズ出身のピアニスト、ドラマー、作曲家。ジャズで鍛えた腕前とR&B、ゴスペル、ヒップホップへの情熱を兼ね備えている。

3歳からクラシック・ピアノを習い、父親からジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク、デューク・エリントンといったアーティストを紹介され、ジャズに触れる。また、教会ではドラム、キーボード、オルガンを演奏し、早くから貴重な演奏経験を積みながら音楽理論の基礎を学ぶ。ドブス・フェリーにある最先端のマスターズ・スクールで高校生活を送りながら、MSMやバークリー、ヤングアーツ財団等の音楽プログラムを受講し、青少年のリサイタルやギグにも参加。

バークリーのサマー・プログラムに5週間参加した際、ドラマーのテリー・リン・キャリントンとの出会いにより、ジュリアスは「伝統に縛られてはいけない、伝統を拡大しなければならないのだ。」と思うようになる。

ジュリアード音楽院に入学後、ニューヨークの他の大学の音楽専攻の学生たちと演奏するようになり、旧友のアイザイア・バーが所属するオニキス・コレクティブとも共演。そのつながりから2018年にエイサップ・ロッキーのツアーに帯同。

2019年初め頃、ジュリアスの音楽性の幅広さと才能は開花。ミシェル・ンデゲオチェロ、ヒップホップ・プロダクション・デュオ、ブラストラックスとはオルガン奏者として共演、グラミー賞にノミネートされたカーメン・ランディのヴォーカル・アルバム『Modern Ancestors』ではピアノを担当、モーガン・ゲリンやカッサ・オーバーオールといった前衛的なジャズ・ミュージシャンのレコーディングにも参加し注目を集めるようになる。華々しいミュージシャンとの共演を重ねながら、街中のクラブで自身のジャズ・グループを率いた。

2017年から2年間をかけてアルバムを完成させ、その作品『Let Sound Tell All』で2022年にヴァーヴ・レコードからでソロ・デビューを果たした。

 


 

【ジュリアス・ロドリゲス 各種リンク】

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