パキスタン出身、ニューヨークのブルックリン在住のシンガー・ソングライターで、パキスタン人アーティストとして初めて第64回グラミー賞最優秀新人賞にノミネート、最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞を受賞したアルージ・アフタブ。

 

そんな彼女がソロ名義として5月31日にリリースするアルバム『ナイト・レイン』より、シングル「ウイスキー」を配信リリースし、ミュージック・ビデオの公開がスタートしている。

 

 

「ウイスキー」は自由な構成で、ジャズの要素、90年代のR&Bの要素を含み、アルージの音楽的冒険心の幅広さを示している。コラボレーターには、ギターにカーキ・キングとギャン・ライリー、ハープにメイヴ・ギルクリスト、ベースにリンダ・メイ・ハン・オー、パーカッションにジェイミー・ハーダッド。その音の中でTimaLikesMusicがレトロなジュノ・キーボードとピアノ・ソロを披露している。

 

 

 

 

 

 

 

「ウイスキー」に関してアルージは、

「この曲は、好きな人と夜遊びをしていて、その夜がちょっと盛り上がってしまったときのことを歌っています。友人は飲み過ぎたし、私は疲れていて、どうやって二人で家に帰るか考えないといけない。でも、全体的に見れば、この夜との交流はまだかわいいものです。」

と語っている。

 

アルバム『ナイト・レイン』は彼女が一躍有名になったデビュー作『Vulture Prince』の続編となっている。収録している9曲すべてが「夜」に焦点を当てた内容。彼女は自身の歌声とストーリーを通して、夜という暗闇になってから現れる、「恋」、「孤独」、「内省」等の多面的な感情を掘り下げている。

 

 

『ナイト・レイン』は、フルートを演奏したコーシャス・クレイ、世界がいかに残酷であるかという感情をアルージとともに共鳴したムーア・マザー、9曲目の「大地(原題:Zameen)」でフィーチャーしたチョコレート・ジーニアス、といった比較的近年アルージと知り合ったミュージシャンが参加。また、長年アルージと曲を共にしているペトロス・クランパニス、メイヴ・ギルクリストは今作にも参加。

 

様々なアーティストとともに化学反応を引き起こして産まれた音楽は、伝統から脱却し、音楽的再発見が多く感じられる美しい作品に仕上がった。

 

©Kate Sterlin

 

2021年にリリースしたアルバム『Vulture Prince』はピッチフォークから「アルージの力強い歌声は骨に染み入るほど深い悲しみに満ちている」と評され、大きな注目を集めた。このアルバムは文化的な変化への一助となり、南アジアの伝統音楽はより大きな現代音楽というフィールドに移行した。『Vulture Prince』はエルヴィス・コステロやオバマ元大統領からも多大なる評価をされ、第64回グラミー賞最優秀新人賞にノミネート、最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞を受賞した。なお、この受賞でアルージはグラミー賞を受賞した初のパキスタン人アーティストとなった。

 

翌年リリースした『Vulture Prince Deluxe Edition』では、Anoushka Shankarをフィーチャーした「Udhero Na」で第65回グラミー賞にて最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞に2年連続のノミネート。2023年にはヴィジェイ・アイヤー、シャザード・イズマイリーとの共作『Love In Exile』をリリース。このアルバムでは第66回グラミー賞最優秀オルタナティブ・ジャズ・アルバム賞と最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞の2部門でノミネートされた。

 

 

 

 

 


 

【リリース情報】

アルージ・アフタブ AL『ナイト・レイン』

2024年5月31日発売

SHM-CD:UCCV-1199 ¥2,860(税込)

https://Arooj-Aftab.lnk.to/NightReign

 

 

01.  彼はこない

02.  花でなく

03.  枯葉 feat. ジェイムズ・フランシーズ

04.  話してよ feat. ムーア・マザー、ジョエル・ロス

05.  恋人 feat. ヴィジェイ・アイヤー

06.  月のように feat. コーシャス・クレイ、カーキ・キング、メイヴ・ギルクリスト

07.  夜の女王

08.  ウイスキー

09.  大地 feat. チョコレート・ジーニアス

 

〈パーソネル〉

アルージ・アフタブ(vo)、カーキ・キング(g, gryphon)、ヴィジェイ・アイヤー(p)、ジェイムズ・フランシーズ(juno, rhodes)、ジョエル・ロス(vib)、コーシャス・クレイ(fl)、チョコレート・ジーニアス(p, b, syn, strings)、ムーア・マザー(voice)、メイヴ・ギルクリスト(harp)、ペトロス・クランパニス(bass, p) 他

 


 

【アルージ・アフタブ プロフィール】

パキスタン出身。バークリー音楽大学を卒業し現在はニューヨークを拠点に活動。これまでテリー・ライリーやアビダ・パルヴェーンなどの楽曲を演奏し、リンカーン・センター、ル・ポワソン・ルージュ、ニューヨーク近代美術館などで演奏を重ねてきた。

2018年に発表した「Lullaby」は、NPR「21世紀を生きる女性による最優秀楽曲」、NYタイムズ紙「ベスト・クラシカル・ミュージック・トラックス・オブ・2018」に選出。

クラシックのミニマリズムとニューエイジ、エレクトロニック・トランス、ジャズの間を浮遊するような音楽が特徴である。

2021年にはアルバム「Vulture Prince」をリリース。同アルバムはピッチフォーク、NPR、ペーストの「ベスト・オブ・2021」に選出された。また、NYタイムズ紙は「パキスタンに生まれ、現在はブルックリンに住むアロージ・アフタブは、古代の詩の形式であるガザルを西洋に向けて発信している。この歌は2つの世界の架け橋ではなく、独自の世界を創り出している。」とレヴューで絶賛。バラク・オバマ元大統領が発表した「サマー・2021・プレイリスト」に『Vulture Prince』から「Mohabbat」が選出され話題を集めた。

第64回グラミー賞では、最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞を受賞、その後2022年ヴァーヴ・レコードと契約。

 


 

【アルージ・アフタブ 各種リンク】

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