4月23日からソロ・ピアノ・インプロヴィゼーション来日ツアーを行うフィンランドのピアニスト、サムリ・ミッコネンの来日直前インタビューをお届けします。
インタビュー(前)はこちら↓
https://bluenote-club.com/samuli-mikkonen-kuara/
——あなたにとってソロ即興とは何ですか?将来の作曲方法を見つける上で、それはどのくらい重要ですか?
ソロの即興演奏は、ミュージシャンにとって最も困難な状況の一つです。また、創造的な流れに身を置く以外に選択肢がないため、非常にやりがいのあるものになる可能性もあります。私は10代の頃、一人で航海する「レーザー(シングルハンド・ヨット)」という船によく乗っていました。ソロ・ピアノの即興演奏の感覚を、波や突風、その他海が投げかけるものに立ち向かい、あなたより大きな何かの挑戦を受け、船を楽しみ、最後には安全に上陸しようとしています。一般的に、ピアノで即興演奏しているときに作曲のアイデアが浮かぶことはありません。それは、通常、周りに楽器がないときなど、ランダムな状況でより自然に起こります。
——あなたの人生でピアノ演奏に影響を与えた出来事は何ですか?
おそらく他の芸術家と同じように、芸術は人生全体、存在そのものを、深さと高さのさまざまな形で反映するものです。しばらくの間、この世に放り出され、存在し、善いことをしようとするという、大きなミステリーです。
——日本とその観客について何か思いはありますか?日本に来るのはかなり久しぶりですね。そしてソロでは初めてですか?
ああ、日本に戻るのが大好きです。この国は、多くの洗練された伝統と最先端のテクノロジーと未来性のバランスが美しい、高度に文明的な国です。私の好きなアーティストには日本人がいます。たとえば、コンクリート構造物の詩人、建築家の安藤忠雄、映画監督の黒澤明などです。日本ほど、アートに対する「シックな」素直な魅力を感じられる場所はほとんどありません。多くの西側諸国は、芸術家とその生涯へのこだわり過ぎに悩まされており、その人が生み出した芸術はほとんど無視されています。東アジアでは、誰が演奏するかに関係なく、音楽そのものに興味を持っている聴衆がもっと見つかると思います。2000年代初頭に他のどの国よりも売れた私のレコードから始まって、日本の聴衆は常に私に好意的でした。実は2012年11月に日本でソロ・ピアノを演奏しましたが、それはたった2回のコンサートでした。今回、本当に楽しみです。
【サムリ・ミッコネン来日ソロ・ツアー情報】
4月23日(火)柏 Nardis
4月24日(水) 代官山 晴れたら空に豆まいて
4月25日(木) 横浜 Airegin
4月26日(金) 金沢 もっきりや
4月27日(土) 新潟 Jazz Flash
4月28日(日) 富山 Newport
4月29日(月) 稲毛 Candy
すべて 19:00 開場 19:30 開演
すべて 前売 4,500円 当日 5,300 円 drink 別
▼詳細はこちら
https://invs.exblog.jp/30795668/
【作品情報】
KUÁRA『PSALMS AND FOLK SONGS』
https://open.spotify.com/intl-ja/album/7wQzmxNVq8eF2sTzpGm3vt?si=L0oE-pGrSquPDl2QExPnGQ